採用コスト

もう悩まない!採用コストを削減する7つの秘策

もう悩まない!採用コストを削減する7つの秘策

採用活動に力を入れるのは大事ですが、採用コストが心配ですよね。

期待通りの成果が得られないと、コストがかさんで負担になります。

できる限り、採用コストを削減したいと考えるのは自然なことです。

実は、採用手段を工夫することで採用コストを削減することができます。

採用コストを削減できれば、人事の負担が軽減され、他の事業に資金を振り分けられるようになるでしょう。

そこで今回は「採用コストを削減する7つの秘策」をご紹介します。

採用コストが負担になっている方は、ぜひ参考にしてください。

採用コストは経営を圧迫する

COSTの文字と資料

採用活動にかかる費用は、企業経営に深刻な影響を与える場合があります。

採用活動には求人広告の掲載費用、採用担当者の人件費、面接や選考する時間と労力など、さまざまなコストがかかるからです。

たとえば、ベンチャー企業で新しいエンジニアを募集する場合を考えてみましょう。

まず、求人サイトで求人広告を出すと、数万円から数十万円の費用が発生します。

もっと安く出せるサイトもありますが、広告費は知名度と比例するため、出し渋ることはできません。

また、求人を出した後に選考を行う場合、時間=コストが必要です。

仮に新入社員が半年で退職してしまった場合、その期間の給与や研修費用が無駄になり、再度採用活動を行うための費用が発生します。

採用にかかるコストが経営に与える影響は、特に中小企業にとって無視できない問題です。

適切な人材を確保し、長期的に雇用を維持するためには、採用活動を効率化し、コストを抑える必要があるでしょう。

採用コストは上昇傾向にある

上昇の折れ線グラフ

リクルートが発表した「就職白書2020の調査」によると、2019年度の新卒採用コストは93.6万円、中途採用コストは103.3万円紹介されています。

本データの調査期間は、2019年11月29日~2019年12月16日を対象にしているため、やや古いものの、2024年現在はさらに上昇傾向にあります。

日経ビジネスが2024年3月29日に発表した記事によると、中途採用コストが1人あたり300万円になった事例もありました。

出典:データで見る激動の採用戦線 中途採用コスト1人300万円の事例も

求人市場の過熱で採用コストが急上昇しており、正社員も非正規社員も賃金が高騰しています。

今後ますます増大していくことが予測されるため、採用コストの削減は課題になるでしょう。

採用コストを削減する7つの秘策

パソコンを操作する女性

企業にとって採用活動は重要な要素の一つですが、一方で多大なコストがかかることも事実です。

事業に影響を与えないためには、採用コストを削減しなければいけません。

そこで、採用コストを削減する方法をご紹介します。

これらの方法を実践することで、無駄なコストを抑えつつ、優秀な人材を確保することができるでしょう。

ダイレクトリクルーティングをする

ダイレクトリクルーティングは、採用コストを削減する効果的な方法です。

従来の求人広告や人材紹介会社を利用するのに比べ、中間コストを削減できます。

たとえば、WantedlyやビジネスSNSを活用し、特定のスキルや経験を持つ候補者に直接アプローチすることで、迅速かつ低コストで適切な人材を採用することが可能です。

ダイレクトリクルーティングを取り入れることで、余分な費用を抑えつつ、優秀な人材を確保できるようになるでしょう。

ダイレクトリクルーティングで採用改革!メリット・デメリットをわかりやすく紹介

ソーシャルメディアを活用する

ソーシャルメディアを活用することは、採用コスト削減に有効です。

無料で広範囲に情報を発信でき、潜在的な候補者を見つけることができるからです。

たとえば、X(旧Twitter)やFacebookで自社の魅力を発信するとします。

投稿に興味をもったユーザーが企業サイトや採用サイトにアクセスしてくれるため、応募のきっかけが生まれます。

ソーシャルメディアを活用することで、コストを抑えながらも多くの候補者にアピールすることができるでしょう。

インターンシップを導入する

人材の定着率に問題があるのであれば、インターンシップがオススメです。

インターン生の適性や業務への適応度を事前に評価できるため、採用のミスマッチを減らせます。

たとえば、資料作成や雑用などを通して、社内の仕組みが候補者に伝わります。

先輩たちの仕事ぶりを側で感じ取ることができるため、安易に正社員になることはありません。

正確に自社の仕事を理解してもらうことで、採用のミスマッチを防ぐことができるでしょう。

リファラル採用をする

リファラル採用とは、社員や知り合いから人材を紹介してもらう仕組みです。

社員からの紹介による採用は、求人広告や人材紹介会社を利用するよりもコストが低く抑えられます。

なぜなら、紹介された候補者は企業文化を理解している場合が多いからです。

仕事内容や職場環境を紹介者から聞くことができるため、「予想と異なる」ということはありません。

紹介者にインセンティブを用意することで、良質な人材を獲得する機会を増やし、採用コストを抑えることができるでしょう。

リファラル採用は難しい?効率的な進め方と成功の秘訣を紹介

アルムナイ採用をする

過去に勤務していた元社員を再雇用することを、アルムナイ採用と言います。

元社員であれば、すでに仕事内容や企業文化を理解しているため、採用後の研修コストがかかりません。

また、退職した社員との関係を維持し、定期的にコンタクトを取ることで、再雇用の機会を創出することができます。

アルムナイ採用により、採用コストを大幅に削減し、即戦力となる人材を迎え入れることができるでしょう。

アルムナイ採用とは?再雇用がもたらすメリット・デメリットを紹介

採用管理システムを導入する

採用効率に問題を抱えているのであれば、採用管理システムを導入してください。

採用管理システムを導入することで、採用担当者の負担を軽減することができます。

これまで手作業でまとめていたものが、Webを通して自動化されるため、手間がかかりません。

採用に必要な人的リソースを抑え、採用コストを軽減することができるでしょう。

初めてでもわかる!採用管理システムの基本と必要性

採用サイトを構築する

求人広告費が負担になっているのであれば、採用サイトを構築してください。

自社の採用サイトがあることで、外部に支払う費用を軽減することができるからです。

検索エンジンやSNSから求人サイトに誘導すれば、余計な費用は必要ありません。

採用サイトから応募してもらう仕組みを作ることで、外注費が不要になるでしょう。

採用サイトの必要性とは?メリット・デメリットを徹底解説

採用コスト削減のポイント

電卓とノート

採用活動には多くの時間と費用がかかるため、効果的にコストを削減することは企業にとって重要です。

以下のポイントを抑えることで、無駄な出費を減らし、効率的な採用活動を実現することができるでしょう。

採用プロセスを見直す

採用コストを削減するためには、まず採用プロセスを見直すことが大切です。

現行のプロセスをそのまま使用すると、無駄な手順が含まれている場合があります。

1人を採用するために複数の面接を行っているのであれば、書類選考やオンライン面接を活用し、面接の回数を減らしてください。

電話応募だったものをメールに変えるだけでも、担当者の負担はずいぶん軽減されます。

採用プロセスの見直しは採用コストを削減するだけでなく、効率アップにもなるでしょう。

担当者の負担を増やさない

採用コストを削減する際は、担当者の負担を増やさないようにしてください。

担当者に過剰な負担がかかると、業務効率が低下し、採用活動全体の質が落ちる可能性があります。

たとえば、採用業務の一部をアウトソーシングする、採用専任のスタッフを配置する、採用管理システムを導入するなどの方法があります。

担当者の負担を適切に管理しながらコストを削減することで、効率的で質の高い採用活動ができるでしょう。

必要な経費まで削減しない

採用コストを削減したいからといって、必要な経費まで削減しないでください。

採用活動には一定の経費が必要であり、過度なコスト削減は逆効果になるからです。

たとえ面接回数を減らしても、面接官の配置や面接会場の確保には費用が必要になります。

適性検査を実施した方が優秀な人材を見つけやすくなるし、交通費を支給した方が応募は増えます。

また、採用サイトや求人サイトを活用するのであれば、定期的に見直して情報を更新しなければいけません。

必要な経費を適切に確保しつつ、無駄を省くことで、バランスの取れた採用活動が行えるようになるでしょう。

採用コスト削減の成功事例

コスト削減

私たちが実施した採用支援業務を元に、採用コスト削減の成功事例をご紹介します。

東京都で保育事業を展開するS社では、採用活動に使用するWebシステムを探していました。

これまで、ある求人システムを使用していましたが、操作性が悪く、ランニングコストも高かったため、採用業務に支障をきたしていました。

そこで、より良い代替製品を検討するために市場調査を行ったところ、私たちの求人サイト構築サービス「JOB-PLACE」を発見。

担当者との詳細なやりとりを通じて、機能面とコスト面の両方で大きな利点があると判断し、導入を決定したそうです。

以前の製品と比べて初期費用は50%削減、月額費用はゼロになったため、大幅な削減に繋がりました。

さらに、新システムの操作性が向上したことで、採用業務の効率も上がり、担当者の負担が軽減されたと喜ばれています。

このように、システムを入れ替えるだけでも、大幅なコスト削減と業務効率化を実現することができます。

少しでも現状のシステムに不安を感じるのであれば、積極的に代替案を検討し、コスト削減を実現しましょう。

社員が辞めない環境を作ることが大切

仕事を教える上司と部下

採用コスト削減を考えるうえで、一番重要となるのが「社員が辞めない環境作り」です。

どれだけ採用コストを削減しても、社員がすぐ辞める環境だと意味がありません。

高い離職率は頻繁な採用活動を必要とし、結果として採用コストの増加を招きます。

社員が辞めないようにするためには、適切な労働条件の提供、職場の人間関係の改善、キャリアパスの明確化、福利厚生の充実などが必要になります。

このような方法を実践しつつ、社員の意見も積極的に取り入れることが大切です。

社員が安心して働ける職場を提供することで、コストをかけずに優秀な人材を確保し続けることができるでしょう。

まとめ

中小企業にとって、採用コストは永遠の課題です。

企業活動を維持するためには必然的に人材が必要であり、そのためには一定の費用がかかります。

人手不足の現代では採用コストが増加する傾向にあるため、採用方法を取捨選択して、コスト削減しなければいけません。

具体的には、ダイレクトリクルーティングやソーシャルメディアを活用し、自社で採用サイトを運営することが有効です。

また、採用プロセスを見直し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することで、効率化を図り負担を軽減することも重要です。

採用コストを意識しつつ、必要な投資を行うことで、適切な資金配分が可能になるでしょう。

REACH-PLUSのマーケティングを担当しています。趣味はサイクリングで、週末は自然の中でリフレッシュし、新しいアイデアを得ています。採用活動に役立つ記事を発信していますので、ぜひチェックしてみてください。

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